Magical Mistery Journey
旅に出ました
9月7日から11日まで、久しぶりに旅に出てまいりました。行先はアメリカです。何のために出かけたかといいますと、10代の頃から好きなバンドの一つが、2023年9月をもって引退するというので、最後を見届けるためです。来日公演を行うようなバンドだったら日本で見ればいいのですが、今回のバンドは日本に来てくれそうもなく、見たければ現地に行くしかありません。ところが見に行くと思い立ってからライブ参戦が実現するまでなかなかスムーズに事が進まず、どうやって最終的に会場まで辿り着き、戻ってこれたのか、今回の投稿はその備忘記録です。税も会計も一切関係ございません。
チケット予約からライブ参戦までの道のり
今回参加したのはROCKTEMBER2023なるイベントで開催場所はミネソタ州のヒンクリーというところです。なぜここにしたかというと、彼らを見に行く!と思い立ったのは5月だったのですが、6,7月の公演は日程が合わない。8月は飛行機代が高いので、この日になりました。本当の最後の公演は9月17日なのですが、9月16日に日本で他のライブに行く予定があったのと、最終公演は地元でずっとサポートしてきたファンのためのものだから、自分が行くのはふさわしくないなと思い、ファイナル1つ手前の公演にしました。
さて、最初にイベントのチケットを取るため、バンドのツアースケジュールから予約を試みました。クレジットカードでの決済を選ぶのですが、なぜかどのカードで試しても決済できず。。。無理なのかなと思いましたが、よく見るとクレジットカード以外の決済方法でPayPalというものがあり、登録してPayPal決済でようやくチケットを購入できました。クレジットカードが使えないなんて驚きましたが、海外の決済の場合は珍しいことではないそうです。勉強になりました。
チケットを抑えられたので、次は航空券とホテルですが、なんと、4カ月前の時点でヒンクリーのホテルの空きが一切なし。当該イベントの影響でしょうか?仕方がないので、ミネアポリスでホテルをとって、ヒンクリーと往復することにしました。なおミネアポリスとヒンクリーは大体140kmくらいの距離です。私は運転免許を持っていないので、往復するには公共交通手段か何かを利用するしかありません。ChatGPTによると、自分で運転する以外の方法はバス、鉄道ということなのですが、調べてみるとミネアポリス-ヒンクリー間の鉄道はとっくに廃止、バスもあるにはあるけどその日に限って運休。空港からのシャトルタクシーで会場から3kmくらいのところまではいけるようなのですが、これも日本のクレジットカードでの予約ができない。現金払いは、シャトルタクシーのオフィスでの支払いのみ。土地勘がないのでオフィスがどこにあるかわからないし、現金払いも難しい。UberTaxiもミネアポリスからは予約できるけど、ヒンクリーはサービス対象外エリアなので、帰りは予約ができないということで、出発日はどんどん近づくのにヒンクリーからミネアポリスへ戻る手段がとうとう見つからず。航空券とホテルはキャンセル不能だったので(そのかわり安い)、キャンセルもできず。会場からミネアポリスまで戻ってこれなければ行けないので、バンドを見ることはほとんど諦めてミネアポリスへ向かいました。気分は陰鬱です。。。ちなみに航空会社はデルタを使ったのですが、デルタ良かったです。機内サービスのコーヒーがスターバックスで美味しかったです。
ミネアポリスに到着し、空港からホテルまで練習のためにUberTaxiを使ってみました。ドライバーさんから何しに来たのか聞かれ、ヒンクリーの音楽フェスティバルに行きたいが、往復の手段がないので、ミネアポリス観光になっちゃうかもと話したところ、アメリカで140km(87miles)は遠くないとのことで私がタクシー利用を躊躇しているのが不思議なようでした。(本当は帰りの問題ですが、私の英語力ではうまく伝わらなかったようです。)東京から140kmだと大体日光くらいまでなので、私からするとそんな距離タクシーなんてとんでもないという感覚ですが、国土の広いアメリカでは感覚が違うようです。「アメリカでは140kmは遠くない」それなら、と、考えた作戦はミネアポリスでUberTaxiをキャッチする。そのドライバーさんに帰りも乗せてもらえないか交渉する。ライブの時間中待たせてしまうので、その分UBERの決済とは別に現金を支払う。帰りは乗車時点で予約を入れる。という方法です。もしこれでドライバーさんに断られたら終わりですが、もう考えられる手段はないし、この手でだめなら本当に諦めようと思いました。そしたらミネアポリス観光です。スヌーピーもプリンスもあんまり興味ありません。(「I would die 4 U」は好きです。)憂鬱💀
到着した日の翌日、ライブ当日、ミネアポリス→ヒンクリーのUBERTaxiを予約しました。予約の車が来て、上記の交渉をして、追加のキャッシュは今すぐ支払うと申し出たところ(受け取って逃げるんじゃないかと私も心配でしたが)なんと!OKしていただき、ギリギリで往復の手段を得ました。よく引き受けてくれたなと思い、なぜか聞いてみると、取引がフェアだったからとのことでした。国や文化が違っても通用する態度というのはあるものらしく、この出来事から、誰に対してもフェアな態度で接することは重要と学びました。そうすると信用されるし、結局人生上手くいくような気がします。このドライバーさんは本当にいい人でした。こういうわけで交渉成立したので、目の前が一気に明るくなり、陰鬱な気持ちは吹き飛びました。
そしてライブ会場に到着し、中に入ると目当てのバンドの1つ前の出演順のバンドの演奏中でした。できる限り前の方に座ってみていたら、近くにいた方に「こういう音楽好きなのか?」「今日の目当てはどのバンドなのか?」等々質問をされました。目当ては次のバンドでこれを見るためだけに東京から来たと話したら、メチャクチャ驚いたようで、周りにいたお友達にマシンガンをぶっ放すような勢いで話しはじめ私を囲んでその場がすごく盛り上がってしまいました。10回くらいクレイジーと言われました。。。
その会場は、ステージ前がスタンディングになっていて一番楽しいエリアなのですが、私のしていたリストバンドはそのエリアには入れないものでした。すると東京からの1人参戦客に盛り上がった皆様が、スタッフが友達だからといって、ステージ前に入れるリストバンドを私にもらってきてくれました。その上、コネがあるからバックステージにも連れて行ってやると言ってくれたり。バックステージはすごく行きたかったですが、ドライバーさんとの約束の時間があり、そちらを守る方が優先なので泣く泣く断りました。目的のバンドの演奏もその方たちとステージ前のPITで一緒に楽しみ、ビールまで買ってもらってしまい、信じられない体験でした。姐さんたちが親切すぎ・いい人過ぎで、目頭に熱いものが・・・(´;ω;`)ウゥゥ。もちろん約30年ぶりに見るバンドは懐かしく、年は取ってましたが相変わらずかっこよく、行って本当によかったです。それにしてもよく辿り着けたなーと思います。最後の最後までわからないものですね。税理士試験のようですわ。。。
帰りは、ドライバーさんに逃げられることもなく合流できたのですが、そのドライバーさんを指定するようにUBERが上手く予約できない、替わりの支払い手段としてPaypal宛に請求書を発行してもらうも、デフォルトで登録してあるカードがエラーになる、など支払い段階でつまづいてしまい、どうやって支払うんじゃ、、という空気になり、ムードが悪くなりました。が、Paypalに別のカードを追加することでなんとか支払いができ、無事その日のうちにホテルまで帰ることができました。アメリカに行くなら特に個人旅行ならPaypalを登録しておくことをおすすめします。
この日のドライバーさんと、会場のお姉さま方(多分年はそんなに変わらない)には本当に感謝です。日本でミネソタの方に会うことがあったら身内と思って絶対親切にします。この方々だけでなく、空港からホテルまで乗せてくれたドライバーさん(背中を押した)、ホテルのスタッフさん、カフェの店員さんなどミネソタで交流した方、本当にみんないい人でした。ミネソタ大好きになりました。
教訓:願い事には気をつけろ
今回の旅の目的は、バンドを見て無事に戻ってくることでした。(会場からの帰りが怪しかったので・・・)当日までほとんど諦めていたのに、実現したのは、私の本当の願い事だったからなのかなと思っています。本当の望みでなく、エゴとか世間様の目を気にする気持ち等色々な雑念が混ざってしまうと実現する方向がおかしなことになるというのは実感としてあります。こんなはずじゃなかった、というやつです。この一件は改めて自分の本当の望みはなんなのか棚卸をするいい機会になりました。仕事でいえばどんなお客様と仕事をしたいとか、どういう仕事をしたいとか、いくら稼ぎたいのか、とかです。気にしていないと知らない間に他人の価値観に染まって、本当の望みを見失いがちなので、時々感情の赴くままに行動して本能を取り戻そうと思います。